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mn'95blog

映画や音楽などいろいろ。

誘拐の岡嶋

今年まだブログ書いなあーと思っていたらあっという間に2月が来てしまって…はやいもんだ。本や漫画や映画の感想を、書きたいなと思ったものだけまとめて。

 

「誘拐の岡嶋」

今年に入ってから最後まで読み切った本が5冊。うち三冊は続きモノ。

岡嶋二人『七日間の身代金』

宮部みゆき『ソロモンの偽証 Ⅰ~Ⅲ』

大槻ケンヂグミ・チョコレート・パイン パイン編』

私の父は読書家で、なかでもミステリーとSF(ファンタジーに寄りすぎるとダメ)が好きで、父の本棚にはこのジャンルを中心に様々な本が並んでいます。そんな父の影響を受けて育ったので、私もそこそこミステリーが好きで(SFは食わず嫌いで、『星を継ぐもの』と北村薫の時の3部作しか好きになれなかったのだけれど)、冊数にしたら全然大したことはありませんが小さいころからミステリーに慣れ親しんできました。しかし大学に入ってからは、文豪と言われるような人の本に手を出してみたり、そもそも全然本を読んでいなかったりして、ミステリーからめっきり離れてしまってたんですが、年末年始にインフルエンザと扁桃炎のダブルパンチに打ちのめされて、熱が下がっても声が出なくて恐ろしく暇だったので、父の本棚から、昨年のお正月に家の炬燵で映画版を観た『ソロモンの偽証』を読むことに。久々の宮部みゆきに「あ、おもしろい」とコロリとやられ、さくさくⅢまで読みました。

ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件

 

 感想第一声は「宮部みゆき、職人だなあ」です(なんとこの感想、父と全く一緒なんだ)。中学生が同級生の死をめぐって学校内裁判を行うという内容で、登場人物がとにかく多いんですが、それぞれの人物のキャラクターがはっきりしていて、脇役までちゃんと頭のなかでイメージできる。ただ、張り巡らされた伏線の回収は見事なのだけれど、Ⅲ巻に入ってからは割と先の展開が読めてしまって、Ⅰ・Ⅱで保っていたスピード感やら緊張感が一気に溶けてしまったのだけが残念だった。でも映画よりずっと面白かった。やっぱりこれだけボリュームがある、群像劇ともいえるような作品は、なかなか数時間に押し込めないんだなあ。そういえば『悪の教典』の映画化もそんな感じだった。個々のエピソードの積み上げは大切。安易にそぎ落としては、クライマックスで空振りする。

 

そして、すば抜けて面白かったのが岡嶋二人

七日間の身代金 (講談社文庫)

七日間の身代金 (講談社文庫)

 

あれぇ、私のと装丁が違う…。一面黄緑なのよ私のは。

岡嶋二人は中学生の頃『99%の誘拐』を父に借りて、めちゃくちゃ面白かったことと、2人で書いてるから二人だということ、そしてもうコンビは解散してしまっていることだけを覚えていて(本の内容は全て忘れ去った)、BOOK・OFFで久々にこの名前を目にして思わず購入。99%ーに続いて、誘拐モノ。父が教えてくれたのだけれど、誘拐モノは岡嶋二人の真骨頂なのだね。「誘拐の岡嶋」「人さらいの岡嶋」って異名がついてるらしい、すっごくカッコいい。

この『七日間の身代金』もその名の通り誘拐モノなんだけれど、こんな誘拐モノは初めてだった!見せ方が上手い。犯人からのビデオレターという緊迫感100%でスタートし、まだ読者が登場人物を把握し切らぬ間に、身代金は消えてしまう。

え、展開、早くない?

ふつう、誘拐されて、逆探知がどうのって色々やって、それでやっと身代金の受け渡しでしょう?と思うのだけれど、あっという間に身代金の受け渡しは終了。読者ははじめついていくので精一杯。「追いつかなきゃ!」と頑張って読んでいるうちに本のなかに引き込まれてしまう。

何がいいって、活躍するのが若い俄か探偵カップルだということ。ホンモノの探偵より、俄か探偵が活躍する話が好きだ。たぶん、自分と同じ素人だから、彼らと同じ目線で考えられるからだと思う。

全体的にテンポがよくって、読めば読むほど解決していくようで、増えていく謎。最後まで飽きずに一気に読める快作!岡嶋二人、他の誘拐モノも読みたいな~~。

 

漫画

 表紙からキュート!!な売野先生の新刊。短編集。なかでも「パーフェクトケーキ」という話が個人的には気に入っていて、なんていうか、可愛い。苺苺殺人事件、なんて。本人たちは真面目だし悲しかったり辛いのだろうけれど、でもすっごく愛しくてこっちは微笑んでしまう。「機子ちゃん」とかもすごくよかった。

 

映画

映画はまだ今年9本しか観てない。すごくテキトーな選び方で観たけれど『同級生』(1998)って映画が良かった。

同級生 [DVD]

同級生 [DVD]

 

 ゲイの少年たちの話なのだけれど、とにかく観てて痛ましかった。LGBTを描いた作品って葛藤する場面が毎度毎度辛すぎるのだけれど、ハッピーなLGBTを描いた作品ってないのかな…。最後うまくいかないの、多くない?

 

なんか後半ダレてちょっと感想が短くなってしまった。もっと書きたいことがあったような。ではでは。