mn'95blog

日記の・ようなものです

9月9日 全員切腹

その日のうちに書けばいいのに、日付が変わって書き始めてしまい反省。明日というか、もう今日ですが今日からは、その日のうちに書きたいです。

まずは、昨日書ききれなかった『全員切腹』について。昨日8日に映画館で見てきました。豊田利晃監督、窪塚洋介主演の26分と短めの1本です。豊田監督といえば、ご自身が祖父の形見である拳銃を持っていたところ、拳銃不法所持で逮捕されてしまったという経験から、2019年に『狼煙が呼ぶ』を作っていて、そこから2020年の『破壊の日』、今回の『全員切腹』と、監督個人の怒りや疑問を端緒とした短編の制作が続いています。残念ながら、前2作については見ることができませんでしたが、見たいなあとずっと思っていたので、今回『全員切腹』を劇場で見られたことは、それ自体が嬉しかったです。(全2作の公開時わたしはまだ四国に住んでいて、四国では公開がありませんでした。)

本作は、この国やそのリーダーたちへの怒りが込められていて、今日もまた緊急事態宣言の延長が決まりましたが、今の状況のなかではそういった見方をする人も多いと思います。わたしもそういうテーマと、それを物凄いスピードで同時代的に映画にしてしまう豊田監督に興味を持って本作を見に行きましたが、それだけではない作品だなと思いました。今はコロナという疫病に侵されていますが、時代とともに社会が抱える問題も変わっていくし、今だってコロナ以外にも問題は山積みです。コロナの流行とそれに対応するトップへの批判として見てもいいですが、本作は別の問題に置き換えて見ても十二分に成り立つ作品です。時代を経ても、いつだって「現代」として楽しめる作品だと思います。

そして、窪塚洋介さんはいつ見てもかっこいい。切腹シーンは見応えがありましたが、窪塚さんだからこそな気がします。あと、介錯をする渋川清彦さん。返り血が凄すぎて、思わず笑いそうになりましたが、マスクの下で口を大きく開けたところでなんとか堪えました。あれは凄かった。

本作は結構音楽が充実していて、特に太鼓の音は緊張感を高め、短い時間のなかで物語を盛り上げるのに一役どころか何役もかっていますが、個人的には音楽に頼りすぎな気がしてしまいました。この点については、特にほかの人の感想も知りたいです。緊張感も盛り上げも、映像で作ることにもっと拘ればいいんじゃないかと思ってしまいました。ただ、さっきいくつかインタビュー記事を読んでみたところ、豊田監督はかなり音を重視しているようで、もうわたしの好みの問題かなあとも。わたしは極端にいえば、映画には音楽がなくてもよいと思っているので……。この点はちょっと合いませんでした。

読んだインタビュー記事は、次のとおりです。窪塚さんはたまに酔っぱらってインスタライブをして話題になりますが、それについても話していて、そこも面白いです(笑)

あと、なんか触れるタイミングがなかったので最後に付け足しておくと、豊田監督だと『泣き虫しょったんの奇跡』がわたしは好きです。

日記ということで、他にも書こうかと思っていたこともあったのですが、また映画の話で終わってしまいました。普通に、100均行った話とか、そういうのもしようと思うのに、映画の話をすると長くなってしまう……。今日はこの辺にします、ではでは。