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日記の・ようなものです

9日10日 シャン・チー

今日は映画館で『シャン・チー テン・リングスの伝説』と『ザ・スーサイド・スクワット “極”悪党集結』の2本を見ました。シャンチーは完全にトニー・レオン目当てです。スースクは、好きなアイドルが見たと言っていたのでついでに見ました。理由がミーハー。

シャンチー、とにかくトニー・レオンが格好良かったです。もう画面に映っているだけで満足してしまいます。スターだなあ。セットしていた前髪が下りたところなんて、心のなかでキャーと黄色い悲鳴をあげてしまいました。アクションが少々ぬるくても、トニー・レオンのことは許してしまいますね。よくあるパターンだと思いますが、わたしも『恋する惑星』でトニー・レオンに陥落したクチです。ほかの出演作だとホウ・シャオシェン監督の『悲城情市』が好きです。『悲城情市』では、トニー・レオンはその格好良さや色気を出しませんし、耳が聞こえないという役どころなので喋りもないですが、あの下がった眉と真摯なまなざしが素晴らしい。『悲城情市』は作品自体も二・二八事件を描いた名作で、隙あらば人に薦めたくなります。本当に好きというか、良いと思っている作品なので永遠に語れてしまいますね。

さて、話をシャンチーに戻します。全体的に香港映画の影響が色濃い作品だったなと思います。まあ、それならアクションはもう少し頑張ってほしいなと思ってしまいましたが……正直アクションはぬるいと感じました。あれだけアクションシーンがあるのに、俳優の身体性が感じられないというか。「後でVFXでいい感じにしよう」という感じがしました。スローのところもスローで見せるほどの見せ場になっておらず。もっと動ける俳優を使えばよかったのに、とどうしても思ってしまいます。つい数日前に『酔拳2』を見たのですが、やっぱりジャッキー・チェンって凄いですよね。ラストの闘いのシーンなんて、あれが1時間くらい続いても見られるなと思うくらい素晴らしいと思います。どうしても、ああいう身体性を持った俳優と比べてしまって、いまいちだなあと思ってしまう。バスター・キートンや、先日亡くなった(まだなんだか信じられないけれど)ジャン=ポール・ベルモンドなど、素晴らしい身体性を持った俳優を見てきた映画ファンで、あのアクションで満足する人はいないんじゃないかと思ってしまう。まあ、キートンと比べられたら、誰も勝てないとは思いますが。脱線しますが、最近読んだ蓮實重彦さんの『見るレッスン』で、蓮實さんも「誰もキートンは超えられない」的なことを言っていて、激しく同意しました。見るレッスン、ロメールを殺してやるリストに入れていた話が好きです。笑える。

 

そういえば、マカオのビルの足場で闘うシーンでは、「なんでマカオの高層ビルに建てられた足場が竹でできているんだ」と思わずつっこみたくなりました(笑)が、あれもまあ香港カンフー映画でよくあるシチュエーションだと思うので、やりたかったんだろうなあということで納得しました。

アジア人描写については、髪の色をVFXで後から変えたことなどが話題となっていますね。この点については、確かにステレオタイプを壊そうという姿勢もありましたが、ステレオタイプから脱し切れてはいないと感じました。人種的なステレオタイプについては、アメリカ映画はやっと過渡期に入ったのかなと個人的には思っているので、これからどうなるか見守りたいなという感じです。

あとは神獣がかわいくて、モーリスにすっかりハマってしまいました。切実にぬいぐるみがほしい。神獣については、次の記事が詳しくてすごくおもしろかったです。(北村紗衣先生のツイートで知りました)ぬいぐるみ、どこかに売ってないんですかね。

chutetsu.hateblo.jp

寝る前に帝江のぬいぐるみがないか、ネットで探し回ろうと思います。明日は映画を見る予定もなく、アイドルの現場に行く予定があるくらいなので(最近ドルオタになりました)、映画以外の話になりそうです。ではでは。