mn'95blog

映画や音楽などいろいろ。

誘拐の岡嶋

今年まだブログ書いなあーと思っていたらあっという間に2月が来てしまって…はやいもんだ。本や漫画や映画の感想を、書きたいなと思ったものだけまとめて。

 

「誘拐の岡嶋」

今年に入ってから最後まで読み切った本が5冊。うち三冊は続きモノ。

岡嶋二人『七日間の身代金』

宮部みゆき『ソロモンの偽証 Ⅰ~Ⅲ』

大槻ケンヂグミ・チョコレート・パイン パイン編』

私の父は読書家で、なかでもミステリーとSF(ファンタジーに寄りすぎるとダメ)が好きで、父の本棚にはこのジャンルを中心に様々な本が並んでいます。そんな父の影響を受けて育ったので、私もそこそこミステリーが好きで(SFは食わず嫌いで、『星を継ぐもの』と北村薫の時の3部作しか好きになれなかったのだけれど)、冊数にしたら全然大したことはありませんが小さいころからミステリーに慣れ親しんできました。しかし大学に入ってからは、文豪と言われるような人の本に手を出してみたり、そもそも全然本を読んでいなかったりして、ミステリーからめっきり離れてしまってたんですが、年末年始にインフルエンザと扁桃炎のダブルパンチに打ちのめされて、熱が下がっても声が出なくて恐ろしく暇だったので、父の本棚から、昨年のお正月に家の炬燵で映画版を観た『ソロモンの偽証』を読むことに。久々の宮部みゆきに「あ、おもしろい」とコロリとやられ、さくさくⅢまで読みました。

ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件

 

 感想第一声は「宮部みゆき、職人だなあ」です(なんとこの感想、父と全く一緒なんだ)。中学生が同級生の死をめぐって学校内裁判を行うという内容で、登場人物がとにかく多いんですが、それぞれの人物のキャラクターがはっきりしていて、脇役までちゃんと頭のなかでイメージできる。ただ、張り巡らされた伏線の回収は見事なのだけれど、Ⅲ巻に入ってからは割と先の展開が読めてしまって、Ⅰ・Ⅱで保っていたスピード感やら緊張感が一気に溶けてしまったのだけが残念だった。でも映画よりずっと面白かった。やっぱりこれだけボリュームがある、群像劇ともいえるような作品は、なかなか数時間に押し込めないんだなあ。そういえば『悪の教典』の映画化もそんな感じだった。個々のエピソードの積み上げは大切。安易にそぎ落としては、クライマックスで空振りする。

 

そして、すば抜けて面白かったのが岡嶋二人

七日間の身代金 (講談社文庫)

七日間の身代金 (講談社文庫)

 

あれぇ、私のと装丁が違う…。一面黄緑なのよ私のは。

岡嶋二人は中学生の頃『99%の誘拐』を父に借りて、めちゃくちゃ面白かったことと、2人で書いてるから二人だということ、そしてもうコンビは解散してしまっていることだけを覚えていて(本の内容は全て忘れ去った)、BOOK・OFFで久々にこの名前を目にして思わず購入。99%ーに続いて、誘拐モノ。父が教えてくれたのだけれど、誘拐モノは岡嶋二人の真骨頂なのだね。「誘拐の岡嶋」「人さらいの岡嶋」って異名がついてるらしい、すっごくカッコいい。

この『七日間の身代金』もその名の通り誘拐モノなんだけれど、こんな誘拐モノは初めてだった!見せ方が上手い。犯人からのビデオレターという緊迫感100%でスタートし、まだ読者が登場人物を把握し切らぬ間に、身代金は消えてしまう。

え、展開、早くない?

ふつう、誘拐されて、逆探知がどうのって色々やって、それでやっと身代金の受け渡しでしょう?と思うのだけれど、あっという間に身代金の受け渡しは終了。読者ははじめついていくので精一杯。「追いつかなきゃ!」と頑張って読んでいるうちに本のなかに引き込まれてしまう。

何がいいって、活躍するのが若い俄か探偵カップルだということ。ホンモノの探偵より、俄か探偵が活躍する話が好きだ。たぶん、自分と同じ素人だから、彼らと同じ目線で考えられるからだと思う。

全体的にテンポがよくって、読めば読むほど解決していくようで、増えていく謎。最後まで飽きずに一気に読める快作!岡嶋二人、他の誘拐モノも読みたいな~~。

 

漫画

 表紙からキュート!!な売野先生の新刊。短編集。なかでも「パーフェクトケーキ」という話が個人的には気に入っていて、なんていうか、可愛い。苺苺殺人事件、なんて。本人たちは真面目だし悲しかったり辛いのだろうけれど、でもすっごく愛しくてこっちは微笑んでしまう。「機子ちゃん」とかもすごくよかった。

 

映画

映画はまだ今年9本しか観てない。すごくテキトーな選び方で観たけれど『同級生』(1998)って映画が良かった。

同級生 [DVD]

同級生 [DVD]

 

 ゲイの少年たちの話なのだけれど、とにかく観てて痛ましかった。LGBTを描いた作品って葛藤する場面が毎度毎度辛すぎるのだけれど、ハッピーなLGBTを描いた作品ってないのかな…。最後うまくいかないの、多くない?

 

なんか後半ダレてちょっと感想が短くなってしまった。もっと書きたいことがあったような。ではでは。

このいくじなしが

私の大好きな挫・人間の下川さんが筋肉少女帯が好きだということで、近頃筋少をちょこちょこ聴いていますが「いくじなし」…これは強烈。初めて聴いたとき背筋がゾクリとした。


いくじなし

最近のお気に入りです。カッコいいや。

 

フィギュアスケート

ここ2,3年まともに観ていなかったフィギュアを、今シーズンからまた見始めた。羽生君は筋力が増えて以前に増して頼もしい滑りをしていて、知子ちゃんも観ないうちにすっかり大人になっていて、なんだかちょっとじーんとしてしまった。

そしてなんと、スカパーで来たる1月に近年の名スケーターたちの特集番組が放送されるらしい。羽生結弦編、高橋大輔編、小塚宗彦編、そしてなんといっても町田樹編があることが嬉しすぎて一人部屋で小さな悲鳴をあげてしまった。まっちー。最初出てきたときはその独特のキャラに正直「な、なんだコイツ…」と思ってしまったのっだけれど、いつの間にやら我が家で愛されキャラになっていたまっちー。こんなに愛しいスケーターはまっちーだけでは…。試合での演技も素敵なのだけれど、エキシビションが特に観ていて楽しい選手だった。


20110724 TM

「スカパーを観られるようにせねば…」と意気込んでます。小塚君編もうれしいな…。

 

漫画

漫画をちょっと読んだので、少し感想を。

MAMA 1 (BUNCH COMICS)

MAMA 1 (BUNCH COMICS)

 

 『MAMA』①~⑥(全巻)。売野先生は初めて読んだ。少年たちの美しさと、その儚さ、苦悩……。一応主人公はガブリエルという男の子なのだけれど、群像劇的に主人公以外も非常に丁寧に描かれていて大満足。ガブリエルの目が素晴らしくて、そこが一番のお気に入りポイント。単純に絵柄として好きだし、なんか惹きつけられちゃう、そんな力がある目!絵柄自体はちょっと古い少女漫画とかに近いかも。全6巻と長すぎず短すぎずな長さも好きです。

最近観て、かなり気に入ってるルシール・アザリロヴィック監督の『エヴォリューション』という映画に、売野先生がコメントを寄せていたことに『MAMA』を読み終わってから気付いてなんだか感動してしまった。アザリロヴィック監督の前作『エコール』と『MAMA』は、両方とも閉鎖的な全寮制の学校を舞台だったり、少年少女を描いていたりと、けっこう世界観が似ていて共通点も多いので、『MAMA』好きな人には是非『エコール』も観てほしいな。逆もまた然り。

 

そして『げんしけん』やっと⑨巻までいった。一旦これで完結。

 斑目にフューチャーした回が多くて、斑目ファンとしては堪らなかったですね。あと、スーが回を重ねるごとに可愛さを増していて、続きである二代目もますます楽しみになりました。読んでいた本もちょうど読み切ってしまったので、新しいのを買わねば…。

ではでは。

見ろ あの夕焼けを 美しい・・・

スピッツ

先日、スピッツのツアーに参加してきました。「えっそれやるんだ!」という曲もあってとても楽しかった。「放浪カモメはどこまでも」「アカネ」とかやってくれたのがカッコよくて、最近『隼』を聴き直してる。『隼』ってスピッツのなかでも、すごくカッコいいアルバムだと思う。聴いた瞬間、思わず「カッコいいーーー!!」と叫んでしまうくらい。瞬時にそのカッコよさが分かる1枚。もしこれが『ハチミツ』とかなら、聴いてすぐの感想は「良かった!!」かもしれない。何度か聴くうちに「んっ『ルナルナ』のベース、めちゃめちゃカッコいいな」とか気付いていくことはあるだろうけど、『隼』ほど「まんま」カッコいい、分かりやすくカッコいいアルバムはそんなにないかもな…と思う。スピッツはバンドなんだ!ロックなんだ!ということがビシビシ伝わってくる。

ハヤブサ

ハヤブサ

 

 この『隼』、マサムネさん以外が作曲した曲が収録されているのも面白い。「俺の赤い星」はリーダー、「宇宙虫」はテツヤさん。「俺の赤い星」はカッコよすぎて意味が分からない。人間がこんな音楽を作れるのかと心底驚き感嘆してしまう。何がどうなったらこれが生まれるんだ。

という感じで、『隼』にハマってる最近です。

どのアルバムもけっこうまんべんなく好きなのだけれど、『名前をつけてやる』は特別好きだなと最近自覚した。

 

グミチョコ

グミチョコのチョコ編も一昨日無事BOOKOFFにて100円で手に入れました。表紙がなかなかアダルティ。

グミ・チョコレート・パイン チョコ編 (角川文庫)

グミ・チョコレート・パイン チョコ編 (角川文庫)

 

まだ半分くらいしか読んでないけれど、おもしろい。このなかでも出てきたんだけれど、70年代、対抗文化であるロックがその役目を失っていくなかで、新たにパンクが出てくるって話が以前からなぜか好きです。最近の「ロック」って言葉は割と死んでるな、と思うけれど実際どうなのだろうね。

よく思うのだけれど、リアルタイムで「ビートルズが出てくる瞬間」とか「セックスピストルズが出てくる瞬間」とか味わうってどんなカンジなんだろう。衝撃度が私たちと全然違う気がする。映画もそうで、「フランスのヌーヴェルヴァーグが出てくる瞬間」とか「ドイツのニューシネマが出てくる瞬間」をリアルタイムで味わえたら、どんな感じだろう。

逆に、リアルタイムで味わえたことってなんだろう。

 

思ったことをとりとめもなく書いてしまった。今日はこの辺で。ではでは。

『グミ・チョコレート・パイン』に出会ってしまった

最近、学校の勉強に面白さを感じなくなってしまった。やる意味もよく分らなくなり、読むべき論文たちを放り出して本と、漫画と、映画と、音楽と、この4つで1週間を過ごしている。罪悪感のようなものをおぼろげに感じつつも、そんな生活はやっぱり楽しいと思ってしまう。

人と話したり、こうやって何か書いたりしていて思ったのだけれど、当たり前ながら自分のなかにあるもの以上のことは話せないし、書けない。だから話したり書いたりするたびに、いかに自分のなかが空っぽであるかを痛感してしまって、途端に空しくなって、結果、本やら映画やらでそれを満たそうとしている。自分で生産せずして、人様のもので満たすことが良いのかも正しいのかも分からないまま。学業を放棄するのはきっと良くないことではあるけれど、学校の勉強をしても自分の中が満たされていくカンジが今はしない。もう12月、嫌でも卒論のことをやらなければならないこのタイミングで、学業から気持ちが逸れてしまったのは痛すぎるけれど、どうしようもない。どうにかこうにかして無理やりにでも卒論はやるしかない。

と、前置きが長くなったけれど、丁度今日読み終わった本が2冊あって、両方共ものすごく面白かった。

1冊目はこちら

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

 

 初フィッツジェラルド。私が中2の時にお年玉で購入してからずっと愛用している電子辞書のなかに入っている「名言・名演説集」なるもののなかに、Things (not) to worry about~という調子で人生において気にかけるべきことと、気にかけなくてよいことをフィッツジェラルドが書き、彼の娘に充てた手紙が収録されている。気にかけるべきことと、気にかけなくてよいこと(例えば、虫とか、男の子とか、お前の前を行く誰でも、とか)を箇条書きにしてあるのだけれど、色々箇条書きで並べたあとに"Things to think about:What am I really aiming at?"という問いかけがくるのが凄くカッコいい文章だ。高校生の頃、やりたいことが分からなくなって悩んでいた時にこの手紙に感動してしまい、これを座右の銘のようにしていた。なので、フィッツジェラルドはいつか読まねば読まねばと思って、やっと読んだわけです。

私は村上春樹の訳で読んだけれど、文章の至るところに春樹感があるので、村上春樹が苦手な人は他の訳で読んだ方がいいかもしれない。村上春樹は『中国行きのスロウボート』が好き。

原書ではないからフィッツジェラルドの文章の凄さだとか美しさだとかは、到底理解できないけれど(原書で読んだところで私の英語力では分からない気がする)、ストーリーの構成・展開が単純に面白かった。後半にかけて一気にパズルのピースがはまって加速していくカンジが気持ちいい。行く先々で拾ったいくつもの糸を手繰り寄せていったら、すべての糸が絡まり合っていた、というカンジ。ただ、作品の時代背景など、とにかく知識がないもので、全然この1冊を私は理解できていないのだろうなーと思う。まあ、面白かったならそれでいい気もする。

 

2冊目は、こちら

グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫)

グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫)

 

今日買ったのに、一気に読んでしまった。なにこれなにこれとんでもない。

特に目立つこともなく、教室の端の方で過ごしてきた人間で、これにヤられない奴がいたとしたら、そいつは所詮は教室の隅の人間ではなかったということになる。勉強もダメ、運動もダメ。そんな冴えないすべての"ダメ人間"に捧げられた一冊!俺たちはダメだ、でも学校のくだらない奴らとは違う、俺たちは何か特別なものを持っているばずだ!と信じながらも、コンプレックスに心揺らす少年たちの青春と純愛。

映画とロックが大好きだけれど、学校ではそれを分かち合う相手のいない主人公・賢三に感情移入しまくりで、すっかり心を掴まれてしまった…。自分の好きな、或いは知っている作品がたくさん出てくるのもテンションが上がる。『悪魔のいけにえ』とか、キューブリックとか、『アンダルシアの犬』、永井豪筒井康隆レイ・ブラッドベリ、その他諸々。こんなに登場人物と自分を重ねてアツくなったのは初めてかもしれない……これ、高校生の頃出会っていたらとんでもなく熱烈なオーケンファンになっていた気がする。バイブル、バイブルになっていたと思う。今大学生だからこの熱量で済んでる、済んでるといってもけっこうな熱量だけれど。

「人生って、グミ・チョコレート・パインだと思うの」というトンデモない名言。

はやくチョコレート編、パイン編も購入して読まねば……。とんでもないものに出会ってしまった……。ひいい……。おそるべし筋少…おそるべしオーケン……。


踊るダメ人間

かっこいい…。それでも生きていかざるをえない…。

 

なんだか胸がいっぱいになって苦しくなってきたので今日はこの辺で。ではでは。

もう10歳になる

実家の犬が来年の2月で10歳になる。人間の歳にすれば、もう50だとか60らしい。

今日母から、1週間ほど前にうちの犬が突然足を痙攣させて動けなくなったと聞いた。一時的なもので、病院に行って薬を処方してもらったら次の日には元気になっていたというが、原因はよく分からない。もううちの犬も、若くはない若くはないと思ってはいたけれど、実際にそんな話を聞くと急に怖くなった。私の寿命なんてどうせ長いのだから、10年、20年くらいあの子に分けてあげられたらいいのに、といつも思う。そう思うのは、もしかしたら自分のためなのかもしれない。

 

となんだかしんみりしてしまったが、今日うちの犬は救急車の音に反応して元気に遠吠えをしていたようだし、いつも通りいきたい。漫画を読んだので感想でも。

 今日読んだ漫画は、人から借りたもの。自分が普段読まないカンジのものだったのでなんだかとても新鮮な気持ちで漫画を読めた。

25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

 

 市川春子先生の短編集。市川春子作品ははじめて。読んでいると唯一無二の世界観に一気に沈んでいった。画面はけっこうシンプルで、細めの線に、ベタか単一な一色のトーンが使われるだけ。そのおかげで、闇と光がはっきりしていて、発光しているように感じるコマすらある。現実から浮遊しながらもつま先は地面に触れている、くらいの絶妙なラインでファンタジー。3作収録されていて、どれも素敵だけれど「25時のバカンス」が一番お気に入り。他にも読んでみたいな。

 

ディザインズ(1) (アフタヌーンKC)

ディザインズ(1) (アフタヌーンKC)

 

NHKの「浦沢直樹の漫勉」という番組で見たことはあったけれど、読むのははじめて。五十嵐先生はボールペンを多用するのだけれど、それをTVで観てめちゃくちゃびっくりした。それまで漫画家って、Gペンだとか丸ペンだとかで描けないとなれないと思ってた。ページをめくってみれば、ボールペンとは思えない絵なのだけど、もっとどっしりした線で描いたらもっと迫力と緊迫感が出ていいだろうに、なんて考えながら読んでしまうところもあった。まあそこは好みの問題なので。ハマるかハマらないかけっこう意見がぱっくり割れそうな作家だなあ。映画みたいな見せ方は好き。あとなんかよくわからないけれど、「美大生だ!!」ってカンジがする、なんでだろ。

www.nhk.or.jp

ペンの持ち方すごい独特。漫勉は萩尾望都先生の回がすごかった。録画してるの何回か見返したもん。

www.nhk.or.jp

萩尾先生、話し方がすごく上品で、声もちょっと低くて心地よくて、素敵としかいいようがない…。萩尾先生といえば最近短編集『アメリカン・パイ』を少し読んだけれど、「ヴィオリータ」が良かった。あと、この表紙素敵でない?文庫版。大好きな人にあげちゃったけど、ちょっとほしかったもん。

アメリカン・パイ (秋田文庫)

アメリカン・パイ (秋田文庫)

 

なんか漫画の話が多いけれど、次は映画と本の話になりそう。

今日はこのへんで。ではでは。

 

ぼくらのロックスター

ブログのアクセス数を特別伸ばしたいとは思っていないけれど、自分が楽しく書けたものより、なんとなく書いたものの方がアクセス数多いってなんかテンション下がる。Twitterも同じで、この前『ゴジラモスラ』『三大怪獣 地球最大の決戦』の感想を呟いたら全然いいね押されなくてなんかめちゃくちゃ悔しかった。しょうもないツイートでいいねされて、結局本当に分かち合いたかったり、誰かとそれについて話したりしたいものについてはいいねされないものだな。人生なかなかうまくいかない。

これまではたまにしかブログは書いていなかったのだけれど、Twitterは字数が少ないし色々話そうと思うとかなりの数のツイートにまたがってしまって嫌なので、もっと日記のようにもブログを使うことにしました。自分の記録というのが第一だけれど、読んでくれる人がいたら嬉しいなとも思う。最近考えていることとか、趣味の話とか色々書いていくつもりです。

 

50回転ズ

一昨日、神戸Varit.であったザ50回転ズのライブに行った。「50回転ズのギャー!!」再現ライブのツアー初日。50回転ズは、今年の6月に挫・人間が目当てに行ったライブで初めて観て(曲を聴いたのも初めてだった)頭とハートをガツンとやられ。あの衝撃は、一生忘れる気がしない。あんな心の底から震えるくらい何かに対して「カッコいい!」と思ったことが今までの人生20年間で何度あっただろうか。すっかり彼らのロックンロールにやられてしまった私は、後日学生らしく中古屋で「ギャー」を購入し、またライブに行くことを誓って、それでついに一昨日それが叶った。

50回転ズのワンマンに行くのは初めてで、彼らのライブ自体2回目だったので、客層も分からず少し不安を抱えつつ一人ライブハウスへ向かった。グッズは持っていなかったので、チェックシャツにトレーナーという格好で行ったら、周りはTシャツだとかラフな格好のお姉さん、少しイカついお兄さんばかりで浮いてしまった。もっとなんかこう、ロックバンドっぽい恰好をしてくればよかったと後悔しつつ、ベース側の前の方で待機。50回転ズが照明に照らされてステージに現れた時、ものすごく私の目はキラキラしていたに違いない。もう、カッコいい、それしか言えない圧巻のライブだった。

稲妻のように走るダニーのギターの音が大好きで、ベースを弾きながら歌うドリーが大好きで、パシッとした深くて力強いボギーのドラムが大好きで、もうこれはずっと言っているのだけれど、やっぱり50回転ズは「ぼくらのロックスター」というカンジがする。強烈な憧れとアツさ。

ダニーの「俺たち、10年前からずっと、今も、ロックンロールに恋してんだ」

という一言にもう溺れてしまいそうだった。6月に初めて観た時に衝撃を受けた「Saturday Night」はやっぱりカッコよくて痺れた。あと、いままで好きではあったけれど特別思い入れはなかった「天王寺エレジー」がやたらカッコよくて、これまでよりずっと好きになった。ライブで聴くと印象が変わって好きになる曲ってあるよね。

お兄さんたちの間で揉まれて汗だくになったけれど、これでもかというくらい気持ちよかった。また行きたいなあ50回転ズ。そしてラモーンズも聴きたいな。


ザ50回転ズ「50回転ズのテーマ」(MV) (2016年新VERSION)

 

 

 

げんしけん

漫画は父の影響で小さいころから結構すきで、そこまで大量には読まないけれど、コンスタントにちょこちょこ読んでいる。新しいものも古いものもごっちゃで読んでる。最近『げんしけん』にハマっています。まだ8巻までしか読んでいないけれど、斑目が好きすぎる。オタク漫画なのだけれど、登場人物たちの心情とかけっこう細やかに描かれていて、オタク云々抜きで群像劇として面白い。ネタバレになるからあまり詳しく書けないけれど、登場人物たちの表情がとても良い。9巻、そして二代目も早く集めて読みたい。

げんしけん(1) (アフタヌーンコミックス)

げんしけん(1) (アフタヌーンコミックス)

 

 『富士山さんは思春期』とか、集めかけの漫画が多いのでちゃんとそろえてやりたいですね…。オジロマコト先生こそ、細かい描写・表情上手いですね。セリフとか下手に足さなくても、絵だけで語れる力があるのがすごい。映画も、音楽とセリフがなくても映像と環境音だけで圧倒されちゃう時があるけれど、そういうのと似てるなと思う。

 

日記風にしたら、途端に書きやすくなった…。これからはしばらくこんな感じで行こう!今日はこの辺で。ではでは。

11/27挫・人間@渋谷クアトロ

関西在住なのですが、昨日日帰りで東京へ行ってきました。

当初は、東京フィルメックスで上映のエドワード・ヤン『タイペイ・ストーリー』が観たくて東京行きを決めたのですが、同じ日の夜に挫・人間とグッバイフジヤマの対バン(グッバイのレコ発)があることに気付き、急遽そちらも行くことにしました。つい数日前にも挫・人間の大阪のワンマンに行ってきたところでしたが、好きなバンドとは観られるものなら何回でも観たいものですね。自分でも「あ、わたしいつの間にやら挫・人間のことがとっても好きになっているなー」と実感。また、個人的に最近気になっていた仙台のバンド・アンテナのVo.渡辺さんが転換アクトで出演するというのも魅力的で、行くかどうかの決め手の一つになりました。

はじめて東京でライブを観たということもあって、とても楽しかったのでライブレポート的なものを書いて残しておこうと思います。ライブレポートの書き方とはよくわからないですが、素人なりに楽しかった記憶をとどめておきたいなと。セトリとか、MCの順番とか、細かいところが記憶が怪しくて、ちょっと違うこと書いちゃってたらごめんなさい。

 

17:00に渋谷クアトロ、開場。中へ入ると、ステージ上には「嘘」と書かれた紙や、「本当」と書かれた紙が機材やマイクスタンドに沢山貼ってあっていかにも怪しい。挫・人間Vo.下川さんのインタビューの衣装(?)を思い出す。

skream.jp

 

一人で来ていたのにスマホの充電は切れかけ、待ち時間はかなり退屈していたが、開演予定の18:00を少し過ぎた頃に照明が落ちて「テクノ番長」のイントロが鳴り響くと、テンションは一気に上がった。下川さんが「本当」と書かれた紙を真っ二つに破り去り、Gt.夏目さん、下川さん、Ba.アベさん、サポートの菅さんの4人がステージで踊りだすと、ファンも一斉に踊りだす。


挫・人間【テクノ番長・振り付け】

もちろん楽器は弾かない。ひたすら踊り通す。サポートの菅さんもノリノリで踊っててとってもキュートだ。ダンスで開場が盛り上がってきたところで、なんとグッバイの「ですとらくしょん!」のカバーが炸裂。これは本当に予想していなかったので、意外だった。


グッバイフジヤマ / ですとらくしょん!〜Summer of Lovers MVver

「デデデデストラクショーーンッ」とカタカナ語を早口で歌う姿が下川さんにしっくりきたし、普段とは違うギターやベースのラインを弾きこなすアベさんと夏目さんからは、いつもとはまた違った表情が見えた気がする。バスケ部のかっこいい先輩がサッカーやってるの見て、「やっぱ運動神経いいんだなあ〜惚れ直しちゃった〜」って言うのと同じカンジ。煽ってもまだまだ小さい観客の声に

夏目「お前ら、下北沢に帰れーーーーっ!」

と一喝する一幕もあって面白かった。(下川さんに「やめなさいよ」と言われていたけれど)挫・人間のコピーのクオリティも高く、なんやかんや盛り上がってグッバイファンと挫・人間の距離がぐっと縮まった気がした。なんというか、挫・人間のファンとしては純粋にうれしい。

下川「今日は、ツーマンだけどな、転換アクトってなんだよ!転換アクトって!ヒヨってんな!40分やそこらでな、(挫・人間の出演後の)空気を変えられると思うなよ!」

と噛み付く下川さんの姿が観られるのも対バンならではという感じで、カッコいい。普段あらゆるものに対して思うことがあっても飲み込んでしまうことの多い私は、こうやって噛み付いたり叫んでたりする人に憧れてしまう。そんな感じで少しMCをはさんだ後、

下川「俺は世界一美しい引きこもり」

の一言の後に「土曜日の俺はちょっと違う」のイントロが始まる。


挫人間 - 土曜日のおれはちょっと違う

個人的にこの曲には励まされることが多いので、ライブで聴けたのはとても嬉しかった。初めて買ったのが『テレポート・ミュージック』だったのもあって、思い入れが強い一曲だ。「君の声 君の指が 空気にとけた」という歌詞がものすごく綺麗だな、といつも思う。サビの「土曜日の俺はちょっと違う」は繰り返される度に力強さを増していく。渋谷クアトロは照明がカラフルでとても綺麗で、それに照らされる下川さんは、物理的にだけじゃなく本当に眩しくてカッコよかった。下川さんの歌う姿はとても真摯で、歌詞がガツンとハートにくる。そこが、好きだ。

 

そして

夏目「お前ら、頭振れるかーーーっ」

という掛け声と共に「人類」がスタート。重めのサウンドが一気に全身にのしかかってくる。頭振るの実は苦手なのだけれど、この曲では自然に振ってしまう。骨太のサウンドに身を任せた。Aメロ(?)の裏で鳴っている「テレレレーレレレ、テレレレーレレレ」というギターとベースの動きがクセになって気持ちいい。「人類」は『苺苺苺苺苺』の頭に収録されているのだけれど、こういう重めのサウンドって『苺苺苺苺苺』らしいかもしれない。『苺苺苺苺苺』は、もう直接的に「しね!」とか「ころす!」と言ってしまっている心の叫び、怒りが吐露された1枚で、初めて聞いた時は少しびっくりしたけれど、今は好き。挫・人間の魅力って下川さんの声だとか、歌詞だとか色々あるけれど、この重くのしかかってくるようなサウンドは絶対魅力の一つだ。


挫・人間「人類」

会場が一気に挫・人間サウンドに包まれると、畳み掛けるように「セルアウト禅問答」へ。


挫・人間「セルアウト禅問答」

こちらはMVもあるし、定番曲でもあるので会場も盛り上がっていたように思う。「欲望 リビドー 狂って候」とか挫・人間のこういう韻の踏み方が好き!「ゲームボーイズメモリー」の「僕はゴミ 夜は海 バイパスの先は君」とか。そして、アベさんのベースラインがカッコいいわカッコいいわ。昨日のライブはやたらアベさんがいつもに増してカッコよく感じて、もう、なんというかずっと惚れ惚れしていた。

 

この曲がどの部分に入っていたか定かでないのだけれど、「人生地獄絵図」もやってくれた。これもけっこう骨太のサウンドの曲だけれど、サビはちょっぴりキュートさがあったり、「引っ越し」コールが入ったりと自由度が高くて楽しい。めちゃくちゃ明るい音なのに、「人生地獄絵図」と歌ってしまうあたり挫・人間だね。

 

そして挫・人間は美少女へと変わる。

 

アベ「みんな〜っ☆今日は、挫・人間のライブに来てくれてありがとう〜!じゃあ、ちょっと挫・人間の紹介をするねっ☆私が、みんなの妹〜?」

挫・人間のファン「まっこまっこりーんっ」

アベ「わ、割と(コールに対応できる人が)多くて怖いわ」

とまこまこりんからアイドルらしくご挨拶。

夏目「モヒカン担当、目は〜ブラーック。まゆ毛も〜ブラーック。死神やってます!夏目創太です!」

夏目さんはしっかり笑いをとっていた。夏目さんはモヒカンで、目の周りも唇も真っ黒だけれど、笑顔がとってもキュートでほっこりする。

下川「今日は〜対バンってことでー、誘われてー、ほら、私たち男の子が頑張ってる姿が観たいからOKしたんだけど…アフターに行ってもいいなって気持ちでっ!」

夏目「やだ、はれんちーっ」

このはしゃぎっぷり。なんかもう色々通り越して愛しい。目に入れても痛くない。

人の話を聞いている時も、アベさんは内股で、手をグーにして口元にスタンバイさせていて、みんなの期待を裏切らない。(アイドルだから)

下川「今日は、挫・人間から残念なお知らせがあります…。こんなに、沢山の人が私たちのライブを見に来てくれてるのに…っごめっごめんなさい…」

突然泣き出す挫・人間のセンター、りおきゅん。ざわつく会場。がんばれりおきゅん、泣かないでりおきゅん。

下川「でも、私たち、ひとりひとり孤独と向き合いたいんです…普通の女の子に戻ります。」

〜〜♪


挫・人間【☆君☆と☆メ☆タ☆モ☆る☆ 振り付け】

キャンディーズを彷彿とさせる下りで「☆君☆と☆メ☆タ☆モ☆る☆」がスタート。アイドルだから、楽器は弾かずに歌って踊る。菅さんも踊る。だんだん本当に美少女というか、アイドルに見えてくるから不思議だ。いや、私がヤバいのか。わからない。でも気がついたらまこりんのソロパートとかにキャーキャー言ってしまっている。なんと恐ろし楽しい空間。曲の終わりにきちんとマイクを置くあたり、キャンディーズへのリスペクトを感じる。

 

ステージの床に置いたマイクをすぐにセットし直して、何事もなかったかのように「ゲームボーイズメモリー」へ。これには会場から笑いが起きた。


挫・人間「ゲームボーイズメモリー」

この曲、ベースラインが本当にカッコいい。アベさんが以前、自身のインスタにUpしていたものもあるので、ぜひじっくり聴いてみてほしい。

www.instagram.com

アベさんの音は色気があって素敵だ。間奏のところで「言えるかな 言えるかな」と歌う下川さんの声がどこか切なく感じられる。

 

そして最後はもちろんこの曲。「下川最強伝説」


挫・人間「下川最強伝説」

この曲は、下川さんが初恋の人にささげたラブソングで(挫・人間の曲はラブゾングが多い)、ライブでは、サビ部分で下川さんに合わせて全員が右手を掲げ「除霊」を行う。初恋を「除霊」する。この除霊や初恋について話すために、かなりの時間が割かれる。下川さんが話している間、全く関心を示さず無反応なアベさんに対し、

下川「ねぇ、聞いてる?聞いてるの?ねえ!聴いてよ!」

と言ってアベさんの目の前でぴょんぴょん飛び跳ねる。いつの間にか夏目さんも一緒に跳ねていて2人とも可愛らしい。それでも無視をするアベさん。下川さんは、気をひくためにベースの弦を思いっきり緩めて去っていくが、アベさんはすぐさまチューニングを整え直し、シカト続行。会場にはまたもや笑いが起きた。

曲のなかで、下川さんがCDだと「君の顔は新しいロックンロールの文法だ」(この歌詞好き)と歌う、語りパートのようなものがあるのだけれど、ライブではここで言うことが毎回変わる。今回は、「好きだ!」と何回も言っていてこれまた真摯な叫びだった。終盤、曲のシメとなる「はばーたきーたーーーーーいーーーーーー」という歌詞を歌うハズの下川さんの姿が消えたと思うと、下川さんは転換アクト用の脇のステージへ移動。そこで歌うのかを思ったら、

下川「でもね、このマイク入ってないんだ。…今回は、お前に歌わせてやるよ!(夏目さんのほうを見ながら)」

そして夏目さんが歌って終わるという珍しいパターンでした。

 

そんなカンジで挫・人間ファンだけでなく、他のバンドを目当てに来ていた人にとっても、カッコよくて、可愛くて、面白い、挫・人間の魅力が詰まったライブだったのではないでしょうか。それにしても、わんまんの時に強く思ったのですが、ライブに来るファンに女の子が多いの何故だろう。私は今年に入ってからライブに行くようになったので、現メンバーになる前の状況とか知らないけれど、昔の映像見ていると今ほど女の子ウケしない気がするし。最近増えてる感じなのかな。

いつの間にやら私の中のNo.1バンド・スピッツと同じくらい好きになっていた挫・人間。次に見るのは来年になりそうですが、また行きたいです。

 

 

 

▼CD

苺苺苺苺苺

苺苺苺苺苺

 

 

テレポート・ミュージック

テレポート・ミュージック

 

 

非現実派宣言

非現実派宣言