mn'95blog

日記の・ようなものです

9月13日 推しが「女性にしてほしい服装は?」と聞かれているのを見るのがつらい

また日付が変わってから書き始めてしまったのですが、13日の日記です。

1年半ほど前に雷に打たれたように一人のアイドルにハマり、今やSNSやイベント情報のチェックも日常となりました。インスタのストーリーが更新されていないことを毎日何度も確認しては、すっかりハマってしまったなと思います(稀にしか更新されない)。今まで男性アイドルに限らず、「アイドル」というものを応援したことも、特別好きになったこともありませんでした。テレビで見て、なんとなくキラキラしていて素敵だなと思うことはあっても、それ以上もそれ以下もありませんでした。特別ファンになるというと、俳優ばかりでした。そんな私にも所謂「推し」という存在ができて、変な感じがしています。「推し」という言葉については、「ちょっと好き♡」くらいの人も使うくらい一般化してしまい、この一言では自分の好き加減を正確に表すことができないので、あまり好ましくないなとは思うのですが、便利でキャッチ―なのでつい使ってしまいます。他に適切で、しかも簡潔な言葉を早く見つけたい。

そんなこんなで偶像崇拝をするようになった私ですが、インタビュー記事を読んでいると、「女性にしてほしい服装は?」とか「女性にしてほしい髪形は?」とか「結婚するならどんな人がいい?」とか、そんな質問を目にすることが度々あって、現代においてまだそんな質問をしているのかと肩を落としてしまいました。男性アイドルが主に女性をターゲットとしていることは勿論分かっているし、なかには「自分の推しの好みに近づきたい」「好みに近づくことでもっと好かれたい」と思うファンがいて、そういう質問にもニーズがあることも分かっていますが、それでもこのような質問はあまり良いとは思いません。こういう時、異性愛が前提になるんだなと改めて思わされるのも嫌だし、結婚はみんな通る道みたいな感じも嫌だし、自分の意志で決められるはずのファッションが、誰かによって決められるものとして扱われることも嫌です。ファンも女性だけではないし、女性にも色んな人がいます。だから、せめて「どんなファッションをしている人が好きですか?」とか「どんな髪形をしている人に特に惹かれますか?」という質問できないものか。こういう聞き方に変えても、何ら問題ないように思います。わざわざああいう聞き方にする必要性が説明できないなら、変えればいいのにと思います。

「似合っていたらどんな髪形でもいいです」「着たい服を着てくれたらいいと思います」質問に対する回答がこういったものである場合は、ほっとします。でも、アイドルが「黒髪ロング!」とか「シンプル系」とか答えているのを目にすることもあります。そういう時は、少しがっかりします。考えすぎと言われてしまいそうですが、あと一歩でルッキズムにも踏み込んでしまいそうでヒヤヒヤします。体形に言及しだしたら、どうしようとか。そういう受け答えも、知らないだけでどこかにはあるのかもしれません。

アイドル自身にはどうか自分のファンを思いやって発言をしてほしいし、アイドルを取り巻くメディアには、ひとつひとつの表現が適切なのかもう少しだけ考えてほしい。そして、ファンももっとアイドルを思いやらないといけないと、私は思います。ファンこそ、アイドルにあらゆる価値観を強引に押し付ける勝手な存在になりやすい。アイドルをそんなもので追い込んではいけない。少しずつ、アイドルの在り方も変わっていけばよいなと心から思います。

それでは今日はこの辺で。ではでは。